◆ 素朴なれども志高く ◆ |
|
俳句会 |
主 宰 |
|
名 和 未 知 男 |
創 刊 |
|
平 成 5 年 6月 |
師 系 |
|
藤 田 あ け 烏 |
|
● 句会: |
東京(京橋・荻窪)・我孫子・川越・ |
|
川崎・横浜・名古屋・大阪・宮崎 |
|
全国つうしん句会・添削教室
ネット句会 |
● 俳誌「草の花」(月刊) |
|
◇ |
主宰作品集 |
|
|
◇ |
当月集作家作品集 |
|
|
◇ |
雑詠-同人・会員
投句作品集 |
|
|
|
(投句:毎月七句投句、五句掲載) |
|
◇ |
作品鑑賞 |
|
| ◇ | 連載 | ・閑話休題 |
| | | ・宮崎だより/エッセイ |
| | | ・巻頭作家新作七句 |
| | | ・あけ烏句評釈 |
| | | ・草の花秀句 |
| ◇ | 特集・特別作品(随時) | |
◆ ◆ 今月の作品より ◆ ◆ |
人麻呂の宮ある里や鷹の空 | | 名和未知男 | 小夜時雨根笹に音を聴いてをり | | 仲原 正典 | 鳥の分残して柿の畑閉づ | | 〃 | 剥落の白き土塀や木守柿 | | 旗手 幸彦 | 武蔵と上総分かつ川なり冬かもめ | | 〃 | 聖誕祭俄か覚えのハンドベル | | 原田ゆふべ | 綿虫の西に流れて日のかげる | | 〃 | 帯刀の出雲阿国紅葉散る | | 藤森実千子 | 冬ともしまだ残りゐる燕の巣 | | 〃 | 厚手物の詰まる箪笥や十二月 | | 児玉 薫 | 冬立つや男の刻む朝の菜 | | 〃 | しなのきの並木通りや冬日影 | | 梅村 芳恵 | 雛僧の朝を小走り石蕗の花 | | 鈴木 五鈴 | 北極点より南極点へ南瓜切る | | 坂本 美樹 | 峠路はここに始まる冬桜 | | 〃 | 父祖の地の穭の棚田雨もよひ | | 小林 紀子 | 世に疎くあるもまた良し根深汁 | | 〃 | 十五戸の終の一戸や小鳥来る | | 三谷 寿一 | 月島の日かげ日なたや神の留守 | | 鈴木 智子 | 鮭のぼる尾鰭背びれを光とし | | 岡本 和男 | 枯草や北へ流るる狐川 | | 岸野 常正 | 日溜りは移ろひやすく惜命忌 | | 久根口美智子 | |
「あけ烏語録」より
私たちは静かに歩み始めよう。情熱といささかの抱負を秘めて。
俳句は作るよろこび、鑑賞するよろこび、志すものらが集うよろこび、
この三つを具足する「よろこびの鼎(かなえ)」であると、「草の花」は思う。
私は結社は屋根というふうに思っている。みんなが夕立に出会った時、あるいはカンカン照りの時、その庇にはいる。あるいは駆け込むようなこともあろう。
……
俳句は言葉の切れ端とも思える十七文字によって成り立つ。したがって原因結果、理屈、道義、格言などを含む論理的な答を求めるものではないし、その暇はない。むしろ答を嫌う文芸といえる。万言を以ってしても論理的に説明できないことを心理的、感覚的に把握するのが俳句といえる。
……
俳句は一人称つまり、自分を詠うものである。