2月句会投句一覧
兼題の部(春浅し)
1春浅し路上で応ふアンケート2春浅し水面は何か騒ぎけり
3春浅し舳寄せ合ふ貸ボート4春浅し牛舎の匂い靡きけり
5春浅し貼られたばかりの千社札6浅き春微笑むやうな雲流る
7登校の長靴の列春浅し8草笛のつたなき音色春浅し
9幹に彫る片恋の名や春浅き10春浅き鎮魂の海黙深し
11春浅し小鳥のつつく陽はゆるび12浅春しほいと渡さる蒙古斑
13春浅し小松菜の芽に雪が降る14春浅しむすめのこころ父しらず
15春浅し配達途中のグリーンティー16浅春の爛(ただ)れしままの野山かな
17石段に続く街道春浅し18白波の走る水面や春浅し
19春浅し我が句短冊に書きたる20春浅し白毛の光る樹々の雨
21春浅き瀬の音ひろふ五線譜に22春浅し一糸まとわぬ大公孫樹
23春浅し祖父の声音を真似もして24春浅し素陶に描く浅間山
25春浅し欠伸して待つ心電図26検査表見つめる一病春浅し
27春浅しポット沸き立つナース室28春浅し剃髪青き修行僧
29重き雲背負いし富士の春浅し30暖かき昨日が恋し春浅き
31春浅し学級閉鎖ちらほらと32龍太忌や春まだ浅き甲斐の国
33父に似て世渡り下手や春浅し34春浅し古城に放つ弦の音
35春浅し空より淡きパステル画36つつつうと窓を結露が春浅し
37春浅し湖畔の水の白さかな38春浅し少し離れて二人連れ
39春浅し大樹に鼓動生まれけり40春浅し夜な夜な猫のなき歩く
41春浅しリハビリ励む父の姿42序の舞の齢うかがふ浅き春
43春浅し夕月西に傾けり44卒塔婆小町と浅春の能楽堂
45浅春や銘仙の街に風潔し46春浅し無言の人とバスを待つ
47山麓のなんの煙りや春浅し48ぴかぴかの学習机春浅し
49春浅し十五世帯の村おこし50賛美歌の微かな挙式春浅し
51春浅しぬかるみに足取られけり52春浅し波ちぎれとぶ東尋坊
53桃色の幟傾ぐや春浅し54浅春の風の中行くオートバイ
55春浅し嬰児のあんよの一歩二歩56献灯のかすかなゆらぎ浅き春
57春浅し雨降りの日の多くなり58能古島横たう影や春浅し
59海女小屋の戸の閉すまま浅き春60春浅き吊橋渡る風の音
61米朝の首脳は会ふも春浅し62春浅し土の匂ひのまだ固し
63公園に眠る遊具や春浅し  
自由題の部
64石段にふふむ白梅奥の院65立春の虎の牙抜く調教師
66春浅し固くふふみし枝活ける67節分や新米教師の鬼の役
68無住寺の痩せし柱や冬ざるる69余寒なほ伸び放題の爪を切る
70雪景色天より雪舟筆を入れ71寒の水釣瓶で汲みてあたたかし
72寒明の水うごきだす筑後川73菜の花や波乗りの声遠近に
74毛玉さえ指になついて春日向75浮ごほり川のリズムに逆らうて
76大雪のニュ-ス聞きつつ春浅し77東風吹けよ梅へ桜へ病む肺へ
78春泥や牛舎に並ぶ牛の尻79早春のゆつくり渦を巻くココア
80廃線の左右に続く竹の秋81滔々と坂東太郎冬ざるる
82初釜や結び柳の枝垂れをり83わらべ歌ふと口ずさむ春愁
84葱ぬいて無いものねだりせぬくらし85登校のあいさつかわす路余寒
86マッコリを献杯とせし太陽柱87お遍路が覗ゐてゆける登り窯
88木道に木洩れ日さして竹の秋89冴え返る琴柱灯篭凛とたつ
90人知れず田螺動くや鍬の音91春立つや幼子腕に飛びこんで
92春眠や座席の温む単線路93星いくつ凍りて眠る寒の水
94鶴を折る冷たき指や浅き春95撒くごとに猫追ひかくる年の豆
96寒暖の乗り降り激し二月舟97母すまふ村までしばし雪解道
98春の鴨水輪を残しひと潜り99つぎつぎと川面にえくぼ春時雨
100静か野や光も伸びて涅槃西風101地方紙にくるむ筍文添へて
102マンションに豆まく声の小さきかな103牡蠣飯やふつくら香る夕餉なり
104梅が香や鐘の一打に揺らぎけり105写経子の新しき墨雨水かな
106落椿その先長き下り坂107浅蜊吐く砂の動いて夜の厨
108電車待つ車椅子の娘の春コート109風孕み大漁旗の玉筋魚舟
110変わりなき木目込み雛の半世紀111さまざまな人の一生椿落つ
112フィギュアスケート早く跳んでの思ひのみ113鴎飛ぶ湾のあたりの霞かな
114それぞれの散歩のコース春浅し115青天をまとひて咲けり紅椿
116公園のSL列車草青む117蒲公英や山ひとつ越え札所まで
118春光や明治の祖父の蔵書印119出棺のホーンの余韻春寒し
120知らぬ間に止んで陽がさす春の雪121唇にポツンとほくろ春愁
122サクラサクメールに三個花マーク123耕しの土の笑ふるごとく撥ね
124六畳の日の丸掲げ建国日125野良猫に春日を与ふ石の塀
126駅前に残るたばこ屋春炬燵127梅が香や母の佇む化粧坂
128立春や河馬の歯磨く飼育員129啓蟄や新テキストに日の差して
130バレンタインデーハートのチョコが割れてをり131虎落笛慣れぬ漢の厨ごと
132父の所作真似て豆撒く独りかな133曇天の隙間の青や寒の明
134あの人も一人旅らし春の駅135おぼろ夜のふたりでつまむあまなつと
136薪の火が芯まで癒す海女の小屋137雀鳴き下萌え緩み野風吹く
138杖の人戻れば揃ふ建国日139冷たい手頬にあてつつ春浅し
140春暁や生きものたちの薄目開く141滑空の鳥なめらかや春の昼
142蓬萌ゆ護岸工事を免れて143囀りや木の間から見る洗濯機
144梅一輪待合室のしじまかな145水仙の潮風受けて群咲きぬ
146物忘れしてつらつらと春愁147ゆくりなく移住の贅や狸汁
148青春の淡き記憶や蕗の薹149海風の抜くる三叉路うす氷
150春愁や薬に顔のむくみをり151白梅や写経しずかな息遣い
152真向こうの犬山城や梅の花153過疎村に広がる音の春田打
154膨らみしひかり川面に春の鴨155きらめきの鼓動の海に風光る
156春寒し医師の杜撰な言葉言ひ157探梅や誘いに開く時刻表
158春一番二番三番続けざま159媚態めく大河の蛇行草青む
160送別の名簿したたむ二月尽161春眠や目覚めてはまた夢の中
162うつむくものそつぽ向くもの野水仙163車椅子風かろやかに青き踏む
164夕暮れを待って鍵っ子つくしんぼ165春競馬騎手振る鞭の高々と
166探梅や旅の雑誌で西ひがし167香に迷ふ軒端に一羽メジロかな
168囀りやぶれぬ仁王の怒りの美169フルートの菜畑をそよぐ風の音
170シエイクスピアリチャード二世と春炬燵171生きのびて野良猫春を見つけたり
172雛の笑みに心魅せられ四半刻173三姉妹共に老いけり梅日和
174つばめ来る本日百円パン屋さん175目耳脚にかたまれる血や猫の恋
176堅雪に型抜かれてる車輪かな177いくつもの出会いと別れ春浅し
178犬の背にきらりと解ける春の雪179春曙川面に鳥の飛び立てり
180意志強き少女の主張梅白し181蕭条たる海の鈍色蕗のたう
182韋駄天の駆け抜けし道草青む183老いてなお心はずむは雛飾り
184朧月夜ごとオカリナ吹く女人185春時雨女坂より男坂
186春の雲流るる方へ歩きけり187非核化の合意はならず二月尽
188梅見叶ふ投薬表を遵守して189ビル街に箒ちり取り新社員
〔選句方法〕

下の〔草ネット投句〕ボタンから送信するようにお願い致します。
「選句」を選び、兼題より1句、自由題より2句の計3句を選択し、
都道府県名・氏名(俳号可)を明記の上、「送信する」ボタンを
押してください。

選句締切は3月27日(水)、発表は3月31日(日)に行います。

なお、一部の漢字はネット上では正しく表記されず、
「?」で示されますので、読みを入れてあります。
        
1月句会結果発表
兼題の部(寒の水)
作 品 互選 選者選 都道府県 作者
19一徹を通す豆腐屋寒の水8千葉県みさえ
22もう開くことなき口へ寒の水6東京都一八
31産土の湖より汲みぬ寒の水3滋賀県正男
15古井戸の底の晴天寒の水3沖縄県繭子
1寒の水京の町屋の杉手桶2栃木県垣内孝雄
55かむやうに六腑に下す寒の水2滋賀県和久
2寒の水胸のつかえを流しをり2新潟県はるひ
12寒の水口にまろばせ夜の底2愛知県丸吉
16寒の水忍野八海極めけり2埼玉県郁文
24寒の水流れに火照る十指かな2北海道千賀子
33寒の水含みて遠き日のことを2埼玉県アポロン
34入魂の杜氏の技や寒の水2神奈川県ドラゴン
45丹田を驚かしたる寒の水2熊本県蕗の薹
46寒の水汲むみて始まる廚事2埼玉県さくら子
63寒の水半紙に匂ふ墨の花2兵庫県ぐずみ
8飲み干して背筋を伸ばす寒の水1千葉県えだまめ
3寒の水柄杓を添へた修験場1東京都小石日和
11寒の水手を清めては空仰ぐ1三重県倉矢 幸
13野仏は竹筒に盛る寒の水1埼玉県夜舟
21命つなぐ薬5錠や寒の水1愛知県さと
28湧き出づる寒九の水の重たさよ1三重県八郷
29出来立ての豆腐に滲みる寒の水1神奈川県ひろし
32恙無しお神酒のあとの寒の水1奈良県陶生
36寒の水硯に汲みて写経かな1埼玉県グレイス
38湧き出づる寒九の水の重たさよ1三重県八郷
40老いの身にゆつくり甘し寒の水1神奈川県毬栗
43たまさかの迷ひ透けたる寒の水1神奈川県横坂 泰
44益荒男に湯気立ち上る寒の水1大阪府絵詩歌
47血管の隅々めぐる寒の水1北海道ゆうこ
48常識のウソも嘘です寒の水1大阪府椋本望生
49弧を描くフルートの音や寒の水1神奈川県志保川有
51寒の水上下している喉仏(のどぼとけ)1千葉県相良華
54ふるさとの割れ地蔵にも寒の水1香川県嶋村紀彦
自由題の部
作 品 互選 選者選 都道府県 作者
104まず吾子の受験日印す初暦6神奈川県毬栗
71ペンだこや昭和を生きて書く賀状5福岡県伸治
84賽銭を離さぬ孫の初参5埼玉県祥風
86ひと日歩きひと日老いゆく冬木立5東京都一八
169大根干す三浦三崎の浜の風4千葉県須藤カズコ
65虎落笛ひとり屋台の客となる4栃木県垣内孝雄
83向き合うて喜寿や傘寿や雑煮椀4千葉県みさえ
138両側に椿の盛り女坂4大阪府藤岡初尾
144神宿る雪嶺人を寄せ付けず3埼玉県郁文
162初風呂や日の色の透く硝子窓3神奈川県ドラゴン
73息災のひと日を祈り寒卵2京都府せいち
82遠くより仏僧の鉦寒に入る2岩手県柴田コル
88しばらくは泣いてもいいよ軒氷柱2北海道千賀子
89宝引きや畳滑らす紐の華2北海道三泊みなと
90春待ちの入鹿の墓の在りどころ2大阪府レイコ
93煌きを掬ふ柄杓や初手水2神奈川県ひろし
99水仙花父の使ひし徳利に2三重県正耕
108足跡のすぐに消えゆく雪女郎2大阪府絵詩歌
114銀色に蛇行する川辛夷の芽2香川県吉野三子
117古井戸の底に江戸あり梅の花2福岡県蛍川
120筆まめの子規の遺墨よ冬深し2愛媛県牛太郎
122一夜さの雨に紅たつ寒椿2福岡県みつぐ
125海峡をのたりと沈む冬茜2兵庫県奈呂
128裸婦像に石の温もり春隣2静岡県こいちゃん
145冬ざれや古き扁額読みあぐね2静岡県かいこ
147骨密度しやりしやりと踏む霜柱2千葉県みさえ
189梅咲きて又ひととせの浮世かな2兵庫県奈呂
161九十代いかに生きよか日向ぼこ1埼玉県アポロン
98天空に梯子掛けたる出初式1神奈川県ドラゴン
119古民家の太き柱や日脚伸ぶ1滋賀県和久
67誂へし花道のある初芝居1東京都小石日和
77遠山に吐く息届け寒四郎1埼玉県夜舟
78目を据ゑて叶の字沙弥(シャミ)の筆始1岐阜県近藤周三
80初みくじ開きて笑みの親子かな1埼玉県郁文
81雑煮喰い家族一緒に歳をとり1静岡県かいこ
85渋滞の窓をかすめる初雀1愛知県さと
87賑やかにチンドン屋来る薄氷1兵庫県柴原明人
97スクワット数回増やす寒九かな1埼玉県アポロン
100寒日和上野の寄席の賑々し1埼玉県グレイス
105初夢の続きの如し駱駝の歩1千葉県須藤カズコ
106運否天賦立春の卵立ててみる1奈良県魚楽子
109潦きらりと光り日脚伸ぶ1熊本県蕗の薹
113うすうす知りつつありがとサンタさん1神奈川県志保川有
126凧揚げや子らは走りて風をよび1広島県一九
129凩の伊勢佐木町に屋台の灯1栃木県垣内孝雄
132初明り徐々に華やぐ一人部屋1愛知県コタロー
135氷瀑や時を刻みて落つ雫1福岡県伸治
137犬と犬嗅ぎ合つてゐる御慶かな1京都府せいち
139澄明の昇る初日に手を合はせ1三重県倉矢 幸
141門松を飾れぬ門を掃き清む1埼玉県夜舟
143冴ゆる夜やたいまつ揺lらぐ焼肉屋1沖縄県繭子
149書きとめる「天声人語」初日記1愛知県さと
150木枯しに空耳と聞く考の声1東京都一八
154安居院あたりの春待つ景色かな1大阪府レイコ
155わらんべの指折り数へ七草粥1大阪府芙美佳
156寒月の光さやけき松の影1三重県八郷
158賽銭の返す音にも淑気満つ1岐阜県色即是句
164足場組みビルの工事や寒三日月1埼玉県グレイス
165国の春煙真白き浅間嶽1長野県油井勝彦
167名工の打出す槌目寒の夜1神奈川県風神
170比べあう検査データや春隣1奈良県魚楽子
171牡丹鍋仕留めし人の正座かな1神奈川県横坂 泰
172教会の鐘高らかに日脚伸ぶ1大阪府絵詩歌
173寒禽らし庭木どこかが揺れてをり1熊本県蕗の薹
179節分の支度整う神社かな1千葉県相良華
180伊勢海老の髭のはねたる雑煮かな1東京都一念
185冴返る乳剥落の女身仏1東京都
176おーい春愛染坂を上り来い0大阪府椋本望生
184淑気満つ夜通し点る伊豫の城0愛媛県牛太郎
選評 選者:「草の花俳句会」副主宰 鈴木 五鈴(すずきごれい)

《兼題の部:寒の水》

★寒の水京の町屋の杉手桶

句の姿がとても良いですね。調べの良さもこの句の手柄でしょう。名詞のみで動詞を一つも使っていないのも
特徴の一つです。先ず「寒の水」と上五で打ち出し、そのイメージを読み手に印象づけるとともに間合いを
しっかりと取り、その「寒の水」の在り所へと読み手を難なく導く。「京」という大きなイメージから、次第に
「町屋」へ、そして「杉手桶」へと「の」で連ねながら、最終的には、その手桶の中の「寒の水」へとイメージ
を戻すのです。余計な説明を一切排除して、作者の思いの中心である「寒の水」を読み手と共有しようとする、
そんな俳句。見事です。
 
◎飲み干して背筋を伸ばす寒の水

「寒の水」を飲んで、どうこう・・・という句は沢山寄せられました。どうしても飲みたい人が多いようです。
その中で、一句に破綻の見られない句を選びました。この句は飲み干した後の、「寒の水」ならではの感覚を
「背筋を伸ばす」と把握しました。素直な句だと思います。
 
◎かむやうに六腑の下す寒の水

この句は、「寒の水」を飲みつつある作者の思いを詠んだもの。「かむやうに」という行為が、「寒の水」に
対する作者の思いを代弁しているかのようです。そしてそれを「六腑に下す」のです。体に良く、薬にもなる
という「寒の水」。作者の思いが届くと良いですね。
 
《自由題》
 
★九十代いかに生きよか日向ぼこ

九十代の人が、わたしの周りにも増えつつあります。目出度いことです。でも同時に健康維持に最も気を付け
なければならない年代でもありましょう。そうした中での「いかに生きよか」と呟く作者。やはり最終的には
「いい人生だった」と言いたいものですね。「日向ぼこ」の心地よさに誘われながら、ふと呟いた「いかに生
きよか」。人生の余裕まで垣間見えるような一句でした。
 
◎息災のひと日を祈り寒卵

滋養があるという寒卵。今日も息災であれと祈る作者。ちょっとストレートすぎる感情の吐露ではありますが、
一般的な「卵」に対する思いとは、やはり「寒卵」は違うのでしょう。少なくとも昔はそうだった。現代の
若者たちにも通用して欲しいとは思いますが・・・。
 
◎天空に梯子掛けたる出初式

出初式とは新年に行われる消防士の初出勤の儀式と言われますが、かつては正月二日の江戸火消の儀式だった
といわれます。半鐘を合図に、持ち場持ち場に繰り出す勇壮なものだったと語り継がれています。その一つの
花形芸に梯子乗りという曲芸があります。現在は概ね鳶職がその芸を継承しています。晴れ渡った空へと立て
られた梯子、それはまさに「天空に梯子掛けたる」と形容したくなるほどなのです。大空を背景にした梯子芸
の数々に拍手喝采が送られます。気持ちの良い出初式でした。
 
添削(ランクアップのために)

一句作られたら、声に出して読んでみてください。何度か読んでいると直すべきところがわかるはずです。
そして何故その季語を選んだのか、働きがあるか、もチェックいただきたいところです。そして季語を配する
場所の検討もお願いしたいものです。
 
・朝一番寒九水飲み風邪予防 → 朝一番寒九の水を風邪予防

中七が詰まったようで調べを悪くしています。「飲み」という動詞はなくても同様の意味を伝えることは可能
なのでカットしましょう。
 
・賑やかにチンドン屋来る薄氷 → 薄氷や賑やかに来るチンドン屋

「薄氷」の座りが悪いですね。チンドン屋が威張りすぎているのです。先ず「薄氷」を見せて全体のイメージ
を定着させましょう。もちろん「薄氷」は「うすらひ」と読ませ、春先らしい景を読み手に感じていただくの
です。そこへチンドン屋がやってくるのです。春が確実にやってくるように仕立てましょう。
 
・運否天賦立春の卵立ててみる → 運否天賦や立ててみる寒卵

「立春の卵」って何でしょう。とても働きの悪い立春になってしまいました。せっかく「運否天賦」などと
いう熟語を持ってきたのに残念です。同じ卵なら「寒卵」を立ててみたらいかがでしょうか。「運否天賦」を
働かせるのであればこちらの方が、とは思いますが・・・。

        
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