10月句会結果発表
兼題の部(水澄む)
作 品 互選 選者選 都道府県 作者
28旅の朝水澄む里の堅豆腐9東京都水谷博吉
41黒塀の続く蔵町水澄めり9神奈川県ドラゴン
30水澄めり地球は蒼き水の星8神奈川県ひろし
8水澄むやダムに沈みし村の影7兵庫県鈍愚狸
14水澄めり眠る湖北の仏たち7滋賀県百合乃
61船頭の竹一本や水澄めり7三重県正 耕
11水澄みて津和野の町の錦鯉6愛知県草 木
96水澄むや御陵太古のまま眠る6奈良県たにむら
36一管の篠笛峡の水澄めり5石川県岩本たくま
19魚跳ねて白き残像水澄めり5千葉県芦部良生
32水澄むや透ける水面に光の矢5静岡県彗 星
70のらくらと生きて晩年水澄めり5福岡県宮内 和彦
72釣人の心何処や水澄めり5奈良県陶 生
37水澄める路地の蹲朝の茶事4埼玉県立山 嶺
3モノクロの父はピンぼけ水澄めり4静岡県指田悠志
4水澄むや疎水流るる通学路4栃木県垣内孝雄
78水澄むやふたりのときをつみかさね4神奈川県毬 栗
9吊り橋を渡る国上山(くがみ)の水澄めり3北海道三泊みなと
15水澄むや大山(だいせん)望む美術館3大阪府藤岡初尾
18濁流を忘れたるごと水澄めり3埼玉県桜 子
25星空の夜ごと磨かれ水澄みぬ3京都府せいち
31水澄みて児(やや)の瞳も澄みてけり3兵庫県夢想庵主人
35水澄むや山影置ける沼の瑠璃3千葉県みさえ
39水澄みて池畔の草木鎮まりぬ3神奈川県阿部文彦
65水澄みて石みな丸き長良川3三重県八 郷
82水澄むや末っ子嫁ぐ日決まりて3兵庫県ケイト
84水済むや父母亡き里の遠くなり3山口県ももこ
101水澄みて平家の里に祝い歌3千葉県しろみそら
91岳樺ずらりと水の澄み渡る2東京都
6遺跡など湖底に見えて水澄めり2滋賀県正 男
21鳳凰堂浄土の池の水澄めり2兵庫県喜 柊
22水澄むや梅花藻揺るる地蔵川2千葉県玉井令子
23水澄めり雨過天青に鳶の笛2埼玉県祥 風
24石切りの子らの挑戦水澄めり2京都府福井茶衣
44水澄むや落暉流れて面照らす2北海道篤 道
46麗しき文字の流れや水澄めり2東京都一 八
47水澄むや杣の小屋よりスープの香2岐阜県近藤周三
59水澄むや古色のままに塔伽藍2神奈川県横坂 泰
68水澄むや瀞の小石の色映えて2大阪府
74水澄むやお宮参りの日取り決め2茨城県申 女
88水澄みて魚影ばかりが泳ぎをり2熊本県蕗の薹
90水澄みて襞の著けき逆さ富士2静岡県こいちゃん
2水澄むや草なぎ倒しあとありて1愛知県秋ひろし
5水澄むや風に向ひて胸反らす1千葉県えだまめ
10古戦場にもう来ないバス水澄めり1静岡県
13水澄んで橋よりのぞく魚の影1京都府花 子
16手を洗う三十秒の水澄みて1長崎県みんと
20水澄んで川の流れの魚の腹1愛知県丸 吉
26水澄める手水に浮かぶ柄杓かな1埼玉県郁 文
29海亀の飛ぶがごとくに水澄めり1広島県山野啓子
43水澄みて竜宮城は宴かな1栃木県あきら
50水澄めり地球の湖(うみ)も月の海も1東京都けいこ
53堀に沿ふ白秋生家水澄めり1神奈川県風 神
56水澄むやレンズの如き数多の輪1埼玉県ささき良月
57水澄みて底に蠢く虫をみる1広島県まーきゅりぃ
63水澄むや毬藻の私語の浮かぶ湖1千葉県光雲2
64水澄むや底にコインと魚の影1兵庫県大谷如水
67フエルマーの隙なき定理水の澄む1神奈川県志保川有
69水澄める池の碧さに知る深さ1静岡県さくら
73点滴のチューブの長さ水澄めり1大阪府椋本望生
75水澄むや揺れる川底草の影1神奈川県みぃすてぃ
76水澄むや川底走る蟹二匹1和歌山県茫 々
81水澄むや村に住むとふ老夫婦1栃木県荒川三歩
83水澄むや産土宮の道つくり1広島県新宅 俊
85水澄めり良さの分からぬ絵画かな1千葉県相良 華
93耕して鍬洗う澤水澄めり1静岡県かいこ
95決壊はいつの事かと水澄めり1福岡県蛍 川
98水澄みて霊峰富士も倒立す1千葉県珍 竹
104水澄めり一瞬貴方に溺れたき1長野県幸 々
自由題の部
作 品 互選 選者選 都道府県 作者
262小児科の待合室の木の実独楽9福岡県みつぐ
125鯊釣って神田生まれと言ふ男8兵庫県喜柊
132朝寒や点眼薬の目に重し7東京都水谷博吉
123空堀に秋を詰めたり小諸城7千葉県芦部良生
150ひとつ知り三つ忘れて秋暮る7東京都一八
189追伸に本音をちらり秋深む7千葉県相良 華
192園児らの声コスモスを揺らしけり7熊本県蕗の薹
278白い椅子白いテーブル小鳥来る6福岡県宮内 和彦
141手作りの烏賊の塩辛新酒酌む6埼玉県立山 嶺
142早発ちの木道全て霧の中6東京都藤方昭男
149フィナーレは炭鉱節で敬老会6福岡県Shin
235アルプスの風吹き渡る蕎麦の里6長野県倉田杏
128秋晴の甍や鷺の仁王立ち5京都府福井茶衣
155村芝居化粧濃すぎる女形かな5岐阜県色即是句
159石垣に影を育てて石蕗の花5埼玉県まこ
175一斗缶満たして母の落花生5三重県déraciné
179きゆんと鳴く朝餉の支度秋の茄子5神奈川県みぃすてぃ
261風集め風を放つやすすき原5神奈川県風神
290白菊や永代供養のカードキー5兵庫県ケイト
182威張つたり詫びたり風の案山子翁4神奈川県毬栗
226幕間の席に置かるる秋扇4埼玉県桜子
126騎馬戦の大将倒し天高し4千葉県玉井令子
151二円だけ時給上がりて子は夜業4岐阜県近藤周三
173迫りくる霧の速さや弥陀ヶ原4静岡県さくら
174山里の風は七色秋桜4福岡県宮内 和彦
217夜学子の教科書残る朝の席4北海道三泊みなと
222思うこと語らず聞かず女郎花4滋賀県百合乃
259くろがねの南部鉄瓶蛇笏の忌4岐阜県色即是句
260栗剥きて一人の夜も慣れにけり4千葉県須藤カズコ
292その席に師の姿なく秋桜4山口県ももこ
176風向きに舌打ち漏らす鹿火屋守3奈良県陶生
270ビルの影映す土佐堀川小春3大阪府レイコ
277山襞をあらはに秋の澄みにけり3静岡県さくら
108ちちははの眠るふるさと曼殊沙華3栃木県垣内孝雄
110ファクスの吐き出す冬の気配かな3滋賀県正男
114兵の墓色無き風の渡り行く3静岡県
130団栗や転がり遊べトタン屋根3埼玉県郁文
134湯の町は昭和レトロや秋の暮3神奈川県ひろし
140ポケットに団栗ひとつ忍ばせり3石川県岩本たくま
148日輪より子の走り来る秋の暮3北海道篤道
201雌鮭の尾の擦り切れし骸かな3東京都伊勢史朗
203ふらふらと打たれに来たり十月蚊3広島県一九
209赤とんぼ夕日のかけら配達中3東京都小石日和
213子らの声途絶えて久し萩こぼれ3千葉県えだまめ
245百千羽白鳥空をほしいまま3埼玉県立山 嶺
247神の旅貧乏神は旅に出ず3神奈川県阿部文彦
257退院の大き包みや秋の声3愛知県さと 
283秋晴れや古道具並ぶ露天市3神奈川県みぃすてぃ
303鵙の贄ゴルゴダの丘未だ見ず3福岡県蛍川
106古希過ぎて惰性で秋の坂下る2愛知県秋ひろし
109秋澄むや赤灯点る送電塔2千葉県えだまめ
112静寂を少し揺らして秋桜2兵庫県鈍愚狸
119名月や杖ついて行くポストまで2大阪府藤岡初尾
122秋深む山頭火の詠む自由律2埼玉県桜子
124忌を修す身にしむ風や御嶽山2愛知県丸吉
133会議てふ老いの集ひや零余子飯2広島県山野啓子
135放哉の句集に耽る夜長かな2兵庫県夢想庵主人
137奥信濃胡桃落つ音またしきり2静岡県えいちゃん
139水澄むや鯉の寄り来る回り廊2千葉県みさえ
156ひんやりと真赭の芒手より落つ2千葉県須藤カズコ
157泣かされて帰る路傍に曼珠沙華2神奈川県風神
158島巡る馬車曳く馬の肥えにけり2福岡県みつぐ
162秋の雲角の空き地の地鎮祭2埼玉県グレイス
167夜半の月影はわたしの伴走者2千葉県光雲2
168唇を迎へにやるや今年酒2兵庫県大谷如水
169晩秋の夕日あまねく錦帯橋2三重県八郷
177北窓を塞ぐソーシャルディスタンス2大阪府椋本望生
181枯芦のまつすぐ伸びて沼の空2沖縄県繭子
191牧の牛黒く配して山粧ふ2北海道小幸
195行き先は秋てふ旅に出発す2東京都
198天空にかけ捨てられし鵙の贄2滋賀県和久
199八大龍王絵から抜け出す秋日和2福岡県蛍川
204大根干す反り曲がるのも真つ直ぐも2北海道沢田千賀子
208いつの間に色なき風と深紅の葉2長野県幸々
212草の花地蔵菩薩を持仏とす2栃木県垣内孝雄
219明け放ち伽藍に入れる萩の風2愛知県草木
220携帯の向こうで響くおおくさめ2茨城県逸光
231草紅葉木道走る尾瀬ヶ原2埼玉県祥風
263道草の歩をゆるめたり帰り花2埼玉県まこ
266秋の宵父のヴィオラと二重奏2埼玉県グレイス
272木漏れ日の路ふかふかと秋の声2兵庫県大谷如水
273行く秋や昭和を残す醤油甕2三重県八郷
286不可解なるぞ哲学書みかんむく2神奈川県毬栗
296秋淋しきりんの遠きまなこざし2熊本県蕗の薹
240ぷっくりと小さなお尻棉の桃1静岡県彗星
105新調の眼鏡で季寄夜半の秋1東京都小石日和
111野路菊を投げてバケツの白小花1千葉県あけび庵
113意に添はぬ人の居座る菊の昼1北海道三泊みなと
115禅堂をかすか吹き抜く風は秋1愛知県草木
116女優の死にんじんの紅いたいたし1茨城県逸光
117作り手に似るか案山子の傾ぎ方1京都府花子
118玉章に繰り言なきや秋夕焼1滋賀県百合乃
127白樺の葉擦れに覚ゆ冬隣1埼玉県祥風
143曇天の扉こじ開け小鳥来る1神奈川県阿部文彦
144白鷺のよぎる白さや秋の雨1千葉県山月
146友一人また旅立ちぬ後の月1東京都一寛
147天高し何の騒ぎか尾長鳥1栃木県あきら
152九十九折柿売る店や高野みち1愛知県茶ぼくさ
153ひさかたの旅の支度や神無月1愛知県さと 
161夕焼けが木の葉の版画刷りをする1広島県まーきゅりぃ
163ドローン傾ぎ秋の深みを探りけり1神奈川県横坂 泰
164枯木立地蔵菩薩のおはすごと1東京都千晴
165古寺の揺れて音なき秋桜1三重県正耕
166小春日の子供相撲の悔し泣き1大阪府レイコ
180二月堂台(うてな)に鹿の影長し1和歌山県茫々
188赤子抱くように新米抱きにけり1山口県ももこ
190闇に溶けふくらむ匂ひ金木犀1広島県林 己紀男
193小鳥来る稲荷神社の朱の鳥居1愛媛県牛太郎
194耳立ちて並ぶ新米米袋1静岡県こいちゃん
196緊張を解す日差しや野分あと1群馬県志楽
202新蕎麦や晴れぬ心の拠りどころ1千葉県珍竹
205唐の酒酌みて李白と秋夜かな1千葉県しろみそら
211茱萸の酒父が元気なころの空1静岡県指田悠志
218肺胞の奥の奥まで秋気澄む1静岡県
221酔芙蓉今朝は三輪雨に濡れ1京都府花子
223スポーツ紙頭に走る初時雨1大阪府藤岡初尾
225後脚力を込めて飛蝗跳ぶ1愛知県コタロー
227短針のことりと進み9月尽1千葉県芦部良生
228秋のケルン弔ふ鐘のとこしへに1愛知県丸吉
232秋晴るる放生の鳩羽落とす1京都府福井茶衣
237爽やかや百万ドルの風吹きて1広島県山野啓子
239天高し天守仰ぎてワンカップ1兵庫県夢想庵主人
242摩利支天耀ふ白の野菊径1静岡県
243十六夜や物干し台に椅子ひとつ1千葉県みさえ
248ここそこにこぼれるオレンジ金木犀1千葉県山月
250本心が見え隠れして秋の宵1東京都一寛
255桔梗や波郷の一句宗として1岐阜県近藤周三
256里帰り役目譲らず秋刀魚焼く1愛知県茶ぼくさ
265蓼食う虫も好き好き虫食う人も好き好き1広島県まーきゅりぃ
268今朝の冬ブーツを履いてコート着て1東京都千晴
274病棟の高き窓へと後の月1神奈川県たかほ
279ばあちゃんにはあげぬとゆらり猫じゃらし1三重県déraciné
280石榴爆ず思索の残滓撒き散らし1奈良県陶生
285椰子の葉の風に疲れて星月夜1沖縄県繭子
288新生姜宅急便にレシピ添え1埼玉県イレーネ
289農寡婦の寡黙ただ笑む豊の秋1栃木県荒川三歩
291運動会親の出番の無い今年1広島県新宅 俊
299台風一過競輪の鐘鳴つて1東京都
304水の面の雲の乱れや残る鴨1奈良県たにむら
305牛か豚か味噌か醤油か芋煮会1東京都伊勢史朗
306人の世の機微を語るや今年酒1千葉県珍竹
309コスモスや庚申塚は無愛想1千葉県しろみそら
選評 選者:草の花俳句会 副主宰 鈴木五鈴(すずきごれい)

《兼題の部:水澄む》

★水澄むや御陵太古のまま眠る

ここでの「御陵」は「太古」と形容されているので、明らかに古墳時代の陵墓を意味するのでしょう。おそらく
仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を代表とする大型前方後円墳をイメージしていると思われます。それらの古墳には
満々と水を湛えた濠が廻らされています。普段も静かな景ですが、秋の深まりにつれ、ますます「水澄む」景に…。
「太古のまま眠る」の感慨は訪れた人、それぞれが共有する思いかもしれませんね。

◎一管の篠笛峡の水澄めり

深く細長い谷間の村を作者は訪ねたのでしょうか(或いはお住まいか?)。峡谷の水もせせらぎも澄み渡る。そ
んな秋の景が彷彿と浮かんできます。そこへ「一管の篠笛」の音が……。篠笛は良く里神楽などで用いられますが、
あるいはその練習の音色かも知れませんね。しかし、張りつめたような、また侘びしいような音色を想像したく
なります。そのせいでしょうか。「峡の水澄めり」がとても心に沁みます。

◎岳樺ずらりと水の澄み渡る

山中の湖。周囲には標高二千メートルを超える山々も見えていることでしょう。その湖を囲むかのように広がる
岳樺の樹林。そんな景でしょうか。湖には「ずらりと」岳樺の木々や澄み渡った空が映っています。まさに爽や
かに澄にわたった秋の景。「水の澄み渡る」が良く働きました。

《自由題》

★風向きに舌打ち漏らす鹿火屋守

現在、鹿火屋守が存在するのかどうか、私は承知していませんが、あるいはまだ山深い里にはおられるのかもし
れませんね。いずれにしろ、山の稲田を鹿や猪の害から守るための夜の番小屋が鹿火屋。そこでは獣の嫌がるよ
うな臭気を出すためのものを燃やすこともしたようです。この句はその場面が臨場感豊かに描かれました。風向
きによっては己(鹿火屋守)が臭気に襲われてしまいます。「舌打ち漏らす」の発見がこの句の手柄でしょう。
鹿火屋守の顔の表情までもが浮かんできます。

◎朝寒や点眼薬の目に重し

ひやっとした朝の空気感の中での点眼。眼球にぽとりと垂れた一滴。作者はその瞬間に「目に重し」と感じた。
体感していた朝寒を諾うかのような目の感覚。繊細なところを詠まれましたが説得力があります。

◎白い椅子白いテーブル小鳥来る

実にシンプル。「白い椅子」と「白いテーブル」をそっと差しだし、そこに「小鳥来る」。しかし読者は、その
景に様々な物語を紡ぎ出しても良いのです。そこには人がいてもいなくても……。俳句は詠み手と読み手で作り上
げる文芸でもあります。とかく自己主張が強く、発信にばかり汲々とする風潮の昨今にいらいらすることもあり
ましたが、この句は一服の清涼剤の役割を果たしてくれました。


添削(ランクアップのために)

なかなか「し」の病の克服は難しいようです。現在の「~た」は過去も完了も関係なく使えますが、文語では、
過去と完了は完璧に使い分けされております。「し」は過去」についてのみ使える助動詞だとご承知願いたいと
思います。

・ムックリに秋の水面の澄みにけり → ムックリに神々の水澄みにけり

ムックリは言うまでもなくアイヌの口琴。口腔内への振動を通して独特な音色を奏でる不思議な楽器ですが、
「水澄む」との相性の良さに感動すらしました。しかし、「秋の」は余分でした。澄むのも「水面」では不十分
です。もう少し、ムックリらしさにこだわりましょう。

・永らへし世に日の差して秋惜しむ → 永らへてこの世の秋を惜しむなり

この句の最大の問題点は「し」です。このままですと作者はこの世にすでに存在しないことになってしまいます。
改めて、「し」は過去を示す助動詞だと言う点を御確認願います。また、永く生きてきた感慨を前提に「秋惜しむ」
とするのであれば、「日の差して」は不要だと思います。

・夜来の雨富士の冠雪斑なり → 夜来の雨に斑や初冠雪の富士

不思議なことに「冠雪」は未だに季語として認められていないようです。ただし富士山に限っては、「富士の初雪」
が秋の季語とされており、例句の中に「富士の新雪」「富士の初冠雪」を確認することができます。つまり、ここ
での富士山の季語(秋)においては「初」のイメージを損なわないことが条件になっているようなのです。
添削句を参考に御研究くださるよう願います。
        
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